亀山城／沼城（岡山県）

亀山城の感想

亀山城は周りを湿地と深田に囲まれた小さな山に築かれた城で、その山のカタチが亀に似ていることから『亀山』と言われたり、周りの湿地と深田から『沼』と呼ばれていた平山城です。

築城は浦上宗景の家臣であった中山勝政（信正）とされ、元々は浦上氏に敵対する松田氏に付いていたが浦上氏に鞍替えした思われ、東は赤松氏、西は三村氏（松田氏）や毛利氏（小早川氏）の圧力が入り乱れていた時代だったと思います。

亀山城が有名になったのは、主君の浦上宗景が宇喜多直家に中山勝政の娘を嫁に迎えるように指示してからとなります。当時の宇喜多直家は砥石城から直家たちを追い出し、その後城主として君臨していた同族の浮田国定が三村氏に内通したため、砥石城を襲撃し浮田国定を打ち取ります。砥石城は何故か浦上宗景から返してもらえず、その代わりに亀山城の中山勝政の娘を娶るようにとこのタイミングで支持が来るのですから、何やら雲行きが怪しいものだったと思われます。

少ししてから浦上宗景より宇喜多直家に『中山勝政に謀反（三村氏と内通）の疑いがあるので誅罰せよ！』との命令が来ます（あぁぁぁ・・・やっぱりなぁ・・・(-“-)）
当時、亀山城から約３㎞離れた場所にある新庄山城を居城としていた直家は、宗景の指示から亀山城付近で鷹狩りなどをして妻の親でもある中山勝政にもお裾分けしたり、時には宴会などをして親睦を深め鷹狩りの後、気を許した勝政から亀山城に招かれて宴会となり、勝政が寝床に行こうとしたときに突如！宇喜多直家に一刀両断され殺されます。

まだまだ浦上宗景と宇喜多直家の謀略は続きます。

天神山城の主君浦上宗景は、高取山城の島村豊後守盛実（島村貫阿弥）に『亀山城で騒動が起きているので収めてくるように』っと突如深夜に連絡が来たため、急ぎ少数の手勢を引き連れて約12㎞の道のりを進み亀山城内に入ると首だけになった中山勝政の姿と床机に腰を下ろした宇喜多直家の姿を見て、島村貫阿弥は『あ！！！しまった！！！ハメられた！！！』って気付くのですが時すでに遅し・・・島村豊後守盛実（島村貫阿弥）は裏で毛利氏と内通していると浦上宗景より疑いを掛けられていた（他にも浦上氏の支配下に置いて主君よりも勢力を拡大していたため警戒された？）ため、宇喜多直家に中山勝政・島村貫阿弥の両名を討つように命令されていた様です。
宇喜多直家はこの機会にかつての居城だった砥石城を襲い祖父の能家を殺し、興家・直家親子を追い出し後に興家を殺害し宇喜多家を一時滅ぼした島村貫阿弥をこの場で討取り、これまでの恨みと悲願を達成させます！！！

直家はその後、島村氏に奪われていたかつての居城、砥石城とこの度の亀山城を手に入れ、乙子城・新庄山城・砥石城・亀山城の４城を有する武将として成り上がります。
新たに手に入れた砥石城は弟に引き継ぎ、新庄山城には戻らずにこのまま亀山城を居城とします。元々亀山城の城主だった中山氏の嫁はそのまま新庄山城に残して放置し突き放します。父親が謀反を起こし婿の直家に直接討たれたことがショックだったのか？中山氏から嫁いだ姫は新庄山城で直家との間に生まれた2人の姫と一緒に自害してしまいます・・・すべてがすべてではありませんが、この辺の積み重ねが宇喜多直家の悪評に繋がったり謀略家としての評価に繋がってくるんでしょうね・・・

宇喜多直家はこの亀山城を居城としてから、かつて三村氏に滅ぼされた三浦氏の子連れ未亡人の『お福（お鮮）』を後妻として迎える。そのお福との間に生まれたのが宇喜多秀家です！秀家はこの亀山城で誕生したみたいですね(o^―^o)

亀山城画像ギャラリー

亀山城／沼城は山陽新幹線の線路脇にあります。

本丸と二の丸の周りには今でも水路があり当時を少し感じさせてくれます。

亀山城の案内板の反対側にこんもりとした小さな山（丘？）があります。

これをズンズン登っていくと～

本丸に到着～(〃艸〃)ﾑﾌｯ

当時の展開図を見ると確かに２つの小さな山が突き出して、周りは沼・湿地・深田が広がる難攻不落（攻め辛い）な城の様に理解できますね！これは凄い！！！

あらためて亀山城の説明です。俺の中では亀山城より沼城って呼び名の方がしっくりくるのですが・・・(*｀艸´)

これで見るとさっきの亀山城の案内があった場所は二の丸付近ではなくて西の丸付近だったことがわかりますね～(-“-)
暑さでフラフラだったので、今編集していて気が付きました～西の丸には石垣などが残っていたかもしれません・・・チクショウ～

宇喜多秀家はこの亀山城で生まれたんですねぇ～(^▽^)

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