国府台城の感想
今回は千葉県市川市にある国府台城に行ってきました。
国府台城は江戸川沿いの丘陵地にあったお城で、後北条氏VS里見氏・足利氏の国府台合戦のあった場所です。1538年、足利義明と里見氏は国府台城で北条氏綱と戦いました。第一回国府台合戦。これは北条氏が勝利し足利義明は戦死しました。1564年、里見義弘が国府台城で再び北条氏と対戦しました。第二回国府台合戦。この合戦も北条氏が大勝し、里見氏は5,000人もの死者を出す結果となりました。北条氏20,000人対里見氏8,000人と言われており、里見氏は約2/3の戦力を失う結果となりました。
今は城跡は里見公園となっており残っている遺構も限られますが、激戦の地として見ておきたい場所でした。
国府台城の歩き方(動画)
国府台城画像ギャラリー
国府台城跡は現在は里見公園になっています。
里見氏の城だから里見公園なのでしょうか?綺麗な公園になっているので全てが城跡という訳ではありませんが、それでも遺構も残っているので行って見る価値は十分にあります。
安藤広重の浮世絵に国府台のこの場所が描かれているようです。当時を知る参考になると書かれています。そしてもう一つの案内板には国府台は軍隊の街だったと書かれています。
売店などもあり家族連れで遊びに来られている方が非常に多いです。公園に入ってしばらくは城跡の痕跡はほとんどありません。どんどん奥に進んでいきましょう!
売店を過ぎて子供たちの遊び場である遊具が見えてきたらそろそろ城跡ゾーンが始まります。
青い屋根のトイレの建物の手前を右に入っていきます。
この石垣は当時のものではありませんが、無造作に転がっている石やこの登って行っている部分は土塁になります。
土塁上部まで来ました。写真ではわかりづらいですが意外と高さのある土塁になっています。
土塁を降りてさらに奥へ進んでいきます。
土塁を降りた正面が櫓台跡です。小山のようになっていて大きな石が無造作に斜面に転がっています。
当時は石垣で固められた櫓台だったのかも知れません。
こちらの階段を登っていった先がもう一つの櫓台になります。
先に進んでいきます。左に土塁が続いていて右側は先程の階段を登った櫓台になります。写ってないですが。。
進んでいくと水場がありましたが当時にあったものではありません。
画像が影になっていて見づらいですが、橋が掛かっているのがわかりますでしょうか。この橋の間が空堀跡だと思われます。橋の右側が櫓台方面で左側は何があったかはわからないですが、郭になっているようです。
さらに進んでいくとまた売店がありました。当時はこの売店のさらに先まで城が続いていたとのことですが、現在は住宅街になっているので遺構を見ることはできません。
売店より奥に行けないので左の方へ進むと木の途切れている間から江戸川が見えました。江戸川を自然の堀にしていたお城だということがわかりますね。
スカイツリーや富士山が見えると書いてありますが、当時は国府台合戦で北条氏が陣を構えた葛西城が江戸川越しに見えていたのではないかと思います。
江戸川に降りて見ます。北条氏は江戸川を渡って国府台城の里見氏を攻めてきたとのことですが、江戸川を渡るとこの画像のような高さと角度の斜面。どうやって攻めたんだろうと疑問に思ってしまいますね。
階段を降りるとすぐに江戸川でとても綺麗な眺めでした。
弘法大師が発見したと伝わる「羅漢の井」この井戸というか湧水があったので里見氏が国府台に城を造ったとも言われているようです。
次は「夜泣き石」です。里見氏の末娘が凄惨な国府台合戦の光景を見てこの石に腰掛けて泣き続けそのまま亡くなったと言われ、その後夜になると泣き声が聞こえるとのことで「夜泣き石」と言われる石がこちらの石になります。
里見弘次や里見軍の将士を慰霊するために建てられた慰霊碑が先程の夜泣き石の隣にあります。
この慰霊碑は国府台合戦後260年以上経ってから建てられたとのことです。
最後に国府台城とは関係ないですが、場内に古墳がありしかも石棺もあります。城の中に前方後円墳があるなんて面白いですね。中世の頃からこの地域は重要な場所であったことがわかると思います。
国府台城をぐるりと巡ってきました。いかがでしたでしょうか?公園として整備されていますが城跡としても見どころがきちんとある城跡なのでぜひ足を運んで見てください。
国府台城情報
築 城 | 1479年 |
城 主 | 太田氏、里見氏、北条氏 |
住 所 | 千葉県市川市国府台3丁目9−9 |
種 別 | 平山城 |
廃 城 | 1590年頃 |
特 徴 | – |
入場料 | 無料 |
営業時間 | – |
駐車場 | 有り(里見公園駐車場) |
国府台城へのアクセス
国府台城レビュー
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