小机城の感想
神奈川県横浜市にある小机城に行ってきました。城から日産スタジアム(横浜国際総合競技場)が見えるくらい近くにあるお城です。なかなか見応えのある平山城で、現在は小机城址市民の森として整備されていますが、遺構が綺麗に残っている中世の関東のお手本のような平山城です。
ちなみに行かれる方は駐車場など無いので小机駅周辺などのコインパーキングに車を止める必要があります。
城の入り口はどこも住宅街にありますので路駐などはできません。
あと、虫除け必須です。冬などであれば大丈夫かと思いますが、蚊など虫が非常に多いです。
虫除け忘れた私は大変でした💧
小机城ははっきりとは築城年はわかっていないようですが、1438年ごろに関東管領上杉氏によって築城されたと言われております。長尾景春の乱で景春方についた豊嶋氏がこの小机城で太田道灌と戦い、道灌によって落城させられてしまいます。時は流れ、後北条氏の領地になると家臣の笠原氏が城主となり再建されます。しかし小机城も関東の戦国時代の流れに漏れず豊臣秀吉の小田原征伐により落城。もしかしたら開城のほうが正しいかもしれませんが。
そして小机城は徳川家康の配下となり廃城となります。
このような歴史のお城ですが、戦国時代末期に廃城となったことを考えると非常に綺麗に空堀や曲輪、土塁が現代まで残っています。当時は城のすぐそば、南側を鶴見川が流れていたということですので、堀の代わりにもなっていたのではないでしょうか。中世関東のお城ということで石垣などはありませんが、地形を非常にうまく利用した戦いに向いたお城の作りをしてます。
小机城画像ギャラリー
根古谷から入るのが普通のようですが、もう少し奥の第三京浜の道路下に小机城入口と書かれた看板を見つけました。
わざわざ入口と書いてあるのでここから入ることにします。
とても急な階段を登ります。
登ります。
さらに登ります。
振り返ってみました。下まで見えるかと思いましたがダメでした。
登り切ると土橋と左右に空堀のようなものがあります。
土橋から左側を撮影。
土橋から右側を撮影。竹藪しか見えないですね。。
さらに奥へ進んでいきます。
富士仙元が自分が登ってきた方です。右が根古谷。真正面が本丸方面です。
柵の向こうは空堀です。
かなり高低差のある空堀です。迫力満点です。
先程と反対側には空堀の説明書きがありますが、1枚前の反対側の方が空堀としては整備されてました。
本丸についたら子供たちの野球練習場に本丸がなってました。さすが市民公園(笑)
子供たちが野球をやっている片隅に小机城址の標柱。なんか切ない。。
野球の邪魔はできないので本丸広場から二の丸に向かって進むことにします。
道はもちろんですが、非常に手入れのされている竹林がいい雰囲気を作り出してます。
少し小雨が降る日でもこの感じなので木漏れ日とか差す日などにもう一度来てみたいです。
空堀だったところを歩けようにしてくれているのだと思います。
この階段を見てもらえれば堀の深さ(大きさ)が伝わりますでしょうか。
だいぶ階段が右奥の方へ繋がってます。
堀を奥まで進んでいきます。
階段がまた見えてきました。これ以上はないようなのでここで階段を登っていきます。
階段の途中から堀を撮影。ここから先は下の方へ空堀がつながっているようです。
竪堀のような感じになるみたいですね。
歩いてきた堀を上から。
とにかく竹がいい感じです。
二の丸にきました。ベンチなどがあり広場になっているようです。
こちらは野球をやっている子供達はいませんでした。
二の丸は2つに区画が分けられているみたいです。
二の丸となってますが、明確にはわかっていないみたいですね。
城内の案内図で言うと、1枚目が二の丸。3枚目が井楼跡。
井楼跡の方が二の丸よりすこし広いくらいなのでどんな大きさの井楼が建っていたんでしょう?
二の丸のすぐ横に櫓台があったようです。少し高く土が盛られていて3枚目のように頂上が平たく均されていました。
二の丸の隅に小径を見つけて進んでみましたが、先にいけないように木や竹が横にかけられていました。
土塁が階段状にしてくれてあるので登りやすいです。
土塁に登って下を撮影。
最初に堀を歩いて通り過ぎた階段でした。
ここまでの3枚矢倉跡。
細長く突き出たような場所に矢倉があったみたいです。
前方左右と侵入してくる敵を打てそうな場所です。
二の丸→井楼跡→根古谷に向かって進んでいきます。
途中にも曲輪らしき場所がありますが案内がありません。矢倉の下あたりなのですが、少し広いので三の丸?
何に使っていた場所なのか気になりますね。
入ってはいけないとの案内がありましたが、お稲荷様が祀られているこの辺りもそれほど広くはないですが曲輪のようでした。もちろん説明板など案内はありません。
下に左右に空堀が走っているのですが、1箇所直線的ではないですが、竪堀のような場所を見つけました。
本丸と矢倉のある曲輪を繋ぐ土橋あたりに繋がっているのではないかと思いますが、よくわかりませんでした。
ほぼ1周回ってきて、まっすぐ行くと本丸で本当に1周してしまうので、まだ見てない左の根古谷方面へ進みます。
根古屋広場まできました。
ちなみに根古谷とは山城などの麓に作られた兵士たちの家などが集まった場所をいいます。
最後に第三京浜に分断された富士仙元へ行きます
第三京浜の下のトンネルを潜ります。
トンネルに民家の方の車や自転車が止まっているので少し人の家に入っている感じがあって行きづらいですが。
辿り着けないので突き進みます。
最初の入り口で登った時以上の急な階段を登ります。
途中で振り返ってパシャリ。いや結構怖いです。
第三京浜が下に見える高さです。
でもまだ登ります。
このこんもりした山の上に富士仙元があるみたいです。
雨の後で下コケ生えててめっちゃ滑る。みなさんくれぐれも行かれる際は晴れた日をおすすめします。
左落ちたらやばいです。
到着しました。
仙元大菩薩は木花咲耶姫(このはなさくやひめ)のことで、ニニギノ命と夫婦になる女神。
富士山信仰の場所と思われます。たぶん今は木が生い茂っていますが、
ここから富士山がよく見えたのではないかと思います。
これで小机城の登頂完了です!
小机城情報
築 城 | 不明 1478年ごろ |
城 主 | 上杉氏、長尾氏、笠原氏、後北条氏 |
住 所 | 神奈川県横浜市港北区小机町 |
種 別 | 平山城 |
廃 城 | 1478年(1回目)、1590年(2回目) |
特 徴 | 続日本100名城※続日本100名城スタンプは城郷小机地区センター1F風除室 にて押せます。 |
入場料 | 無料 |
営業時間 | <城郷小机地区センター> 平日・土曜日: 9時~20時 日曜日・祝日: 9時~17時 休館日:毎月第4月曜日 (その日が祝日に当たる時は翌日が休館日になります) 年末年始: 12月28日~1月4日 |
小机城(こづくえじょう)へのアクセス
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