大洲城の感想
大洲城は鎌倉時代1331年に宇都宮豊房(うつのみやとよふさ)が地蔵ヶ岳に城を築いたのが始まりです。
このお城の特徴は複合連結式の4層4階天守閣。連結とは櫓と天守が繋がっていることで、しかも櫓は現存櫓で天守も極力当時の技術と日本の木材を使い現代の技術で精巧に復元されているところです。
復元天守は中に入ると綺麗で一眼で当時のものではないと分かりますが、繋がっている現存の櫓と見比べると新旧の違いはあれ同じように作られていることがわかります。
下の画像が左が新(天守)と右が旧(櫓)ですが細かい違いはあれど屋根板の貼り方や梁の形状など非常に気を遣って再現されている天守なのでぜひ行かれた際にはこの新旧の違いに天井などにも目を向けてみると楽しいと思います。
大洲城画像ギャラリー
大洲城の歴代の城主は、1331年に築城した宇都宮豊房、1585年に小早川隆景(こばやかわたかかげ)、1587年 戸田勝隆(とだかつたか)、1595年 藤堂高虎(とうどうたかとら)藤堂高虎は大洲城を居城としていたようです。築城の天才とも言われ家康の江戸城を造ったとも言われる人ですね。1609年 脇坂安治(わきざかやすはる)、1617年 加藤貞泰(かとうさだやす)と替わって1888年に廃城、天守が取り壊されてしまった歴史があります。
大洲城の周辺案内図です。大洲城周辺は明治から昭和にかけての建物や街並みなどがあり観光地になっておりますので大洲城と一緒に散策するのも楽しいです。
お城好きな方は天守閣へ訪問した後ぜひ南隅櫓(みなみすみやぐら)まで足を延ばして下さい。地図の左下の方にあるお殿様公園と大洲小学校の間にある場所です。こちらも現存櫓でしかも大洲城で最古のものです。
大手門跡から大洲城へ!
この二の丸大手門跡の手前に三の丸跡があったようですが現在は何もなく気づかず通り過ぎてしまいました。
二の丸からだいぶ高いところに天守閣があります。石垣も綺麗でこの眺めは当時と変わらないのではないないでしょうか。
この石垣の上には二の丸の御殿があったようです。普段は主にここに城主が居たということですね。
石垣の上の二の丸は今は広場のようになっていますがこの時は入ってはいけないようになってました。
右手に石垣を見ながら天守閣方面へ歩いて行きます。6万石のお城とは思えないくらい石垣が立派です。戸田勝隆が城主の頃に16万石あったようですのでその頃に築かれたのか、徐々に築いていったのでしょうか?
天守がだいぶ近くなってきました。
「男はつらいよ」のロケ地だったようです。
その下の方には内堀菖蒲園が見えています。時期によっては菖蒲の花が見られるようです。4月ごろの桜を見るか5月から6月ごろの菖蒲を見るか。時期によっても楽しみがある場所かもしれないです。まだ寒い時期なのでどちらも見られませんでしたが・・
あと折り返せば天守閣!
その前に、大洲城を近くで撮るならココ「玉櫓跡」がおすすめです。赤いコーンが少し邪魔ですが、天守閣と高欄櫓(右)台所櫓(左)も入る構図で写真が撮れます。
玉櫓の奥には鉄砲櫓跡。武器庫ですね。
高欄櫓の石落とし(手前櫓の角)が目立ちます。この高さとここまで迫られたらあまり効果はない気がするので実用性は低そうです。
本丸が上と下に分かれている構造で下の方を井戸丸と呼んでいるようです。大きな井戸跡がありました。
暗がり門跡。今は坂道でスロープのようになってしまっていますが、当時はこの石垣の上を覆い被すように門があって実際、門の中は暗かったので暗がり門と呼ばれているそうです。
距離はそれほどないですが、見どころが多いのでやっと天守閣です。ここまでお付き合いいただきありがとうございます。ここからさらに見所のある天守閣と櫓の感想です。また長いです笑
大洲城が当時の構造とほぼ同じに復元できた理由が、この真ん中に写っている木組みの雛形があったためです。この天守雛形も市指定の文化財として市立博物館に保管されています。
こちらは今の天守(復元天守)の雛形です。これも将来天守を再度立て直すときには雛形として活躍するのかもしれないです。天守閣入ってすぐのところに飾られております。
あまりお城では見られない有名人のサインが飾られております。こちらも入ってすぐのところにあります。
古そうな階段は関係者以外立ち入り禁止。緑のシートでさらに立ち入り禁止。なので登らず古い櫓の構造を見てください。
天守閣から見る肱川(ひじかわ)
天守閣から二の丸方面を見下ろしてます。
復元天守の中は綺麗です。太い梁が何本も連なってかっこいいですね!
大洲城の歴史や大洲城の天守閣についてなど説明してくれています。
詳細は画像拡大でお読みください。小さい字は見えないかもしれませんがご了承ください。
中心は吹き抜けのようになっています。天守の構造見ているだけで楽しいです。
釘や金具を使わずに木を固定、支えているのが美しいですね。漆喰も綺麗です。
屋根瓦の下も4層くらいに構造がなっていて、さらに軒先の方の支えている板も3層くらいあり、元の方の重さを支える方は10種類くらいの役割を分けた構造で作られており、複雑さに驚きです。
2004年に天守が復元されるまでのあゆみを知ることができます。画像では文字が読めないかと思いますが申し訳ありません。10年がかりで復元された天守です。
天守閣に99本もの梁が使われているそうです。
天守閣と櫓は繋がっているのですが、中では平成に復元された天守と現存の櫓で木の古さが違うのですぐに分かります。年月を経た味がありますね!
屋根を支えている縦に伸ばしている柱、縦に裂けてしまっているようにも見えるけど大丈夫なんでしょうか?現存の櫓なので補修で対応できたらいいですね。
天守閣は途轍もない角度の階段ですのでお気をつけて昇り降りしてください。
三の丸南隅櫓(さんのまるみなみすみやぐら)
大洲城情報
築 城 | 1331年 |
城 主 | 宇都宮氏、小早川氏、戸田氏、藤堂氏、脇坂氏、加藤氏 |
住 所 | 愛媛県大洲市大洲903 |
種 別 | 平山城 |
廃 城 | 1871年 |
特 徴 | 国重要文化財、県重要文化財、県指定史跡 日本100名城※日本100名城スタンプは天守閣内にて押せます。 |
入場料 | 普通観覧料:大人550円 小人220円(中学生以下) 共通観覧料(大洲城-臥龍山荘):大人880円 小人330円 ※保護者の同伴する5歳以下の幼児は無料です。 市内に住所を有する65歳以上の方は無料です。 身体障害者手帳、療育手帳または精神障害者保健福祉手帳を所持する方と その付添いの方1名は無料です。20名以上の団体の方は2割引です。 |
駐車場 | 有り(70台) ※駐車場は市民会館駐車場(有料)または観光駐車場(無料) |
営業時間 | 9:00〜17:00(入館は16:30まで) 休館日:無休 |
大洲城へのアクセス
大洲城周辺おすすめグルメ情報
初めて大洲城に行きましたが、大洲城の周りはしっかりとした城下町で、四国(愛媛県)の隠れた観光地でした!!!いろいろ調べてみるとここはここの独自の食文化がありましたね(^▽^)/
分油屋(わけあぶらや)さんです!
まず俺は大洲鯛めしを注文!正式には『南予の鯛飯定食』です!
鯛の生の切り身をご飯の上にのせていただきます!
この辺は宇和島鯛めしと一緒なのですが、だし汁じゃなくて生卵出汁???みたいなやつをかけて、卵かけ鯛めしみたいな感じでした! 愛媛はやっぱ奥が深い!
『とんくりまぶし』です!
『とんくり』って何かといえば・・・・『とん=豚』『くり=栗』・・・ひねりがないですねぇ~(´;ω;`)ウゥゥ豚と栗の混ぜご飯(御ひつ膳???)でもね・・・これがねぇ・・・栗の甘さと豚肉がねめちゃくちゃ合うんだよねぇ~♪
分油屋へのアクセス
大洲城の評価
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