久米城(茨城県)

久米城の感想

久米城は佐竹氏の支流佐竹北家のお城です。築城は藤原秀郷の系譜の小野崎氏と言われていて、14世紀末から15世紀初頭にかけて建てられたのではないかと言われております。その後、佐竹義武がこの久米城に入り、山入氏と戦いますが、義武は討死となり、久米城は山入氏のお城となります。義武の父、佐竹義治、弟の義信が久米城を奪還し、義信が久米城に入ります。義信のことを「北殿」と呼んだことから義信の家系を「佐竹北家」と呼ぶようになったとのことです。
久米城はその後も「佐竹北家」の居城として使用されますが、佐竹氏の秋田(出羽)への移封に伴い、久米城も廃城になったとのことです。
久米城は東の城(本城)から西の城、北の出城、南の出城と分かれており、この城一帯を一つの城として使用していたのでまとめて久米城と呼ばれているようです。
地元の方のご尽力があり、今普通に見学ができているお城ですので保存会の方の努力に感謝してお城を見学させていただきました。お城の案内図なども入り口に置いてくれていれ見学者に優しい山城です。

久米城画像ギャラリー

駐車場(久米城入口)

久米城は駐車場も整備されていたので停めるところにも困らないです。案内図をもらって出発です!

登り始めてすぐに鹿島神社が見えてきます。鹿島神社の裏手側が本城(本丸)に当たるようです。すぐに到着してしまう感じですが、見どころが多いお城なので一旦さらりと本城を見てまた帰りに本城はじっくり見たいと思います。

東の城(本城)

この鹿島神社の奥に本城がありますが、お楽しみには最後ということで簡単に見て順路に沿って進んでいきます。

佐竹氏の家紋「扇に月」の幟が立てられて佐竹氏のお城だということアピールしてくれています。

佐竹氏が秋田へ移封になった後、佐竹北家は「角館」の領地を与えられます。その角館の小学生が宇宙ステーションへ角館の枝垂れ桜のタネを送り、その宇宙に行った枝垂れ桜を地球に帰還後、桜の苗を2つほどこの久米城に寄贈してくれてこの場所に植えられているとのことです。壮大な話ですね!

角館の枝垂れ桜

季節的に枝垂れ桜の花を見ることはできませんでしたが、久米城本城跡の標柱とセットでまた花が咲く頃に見にきたいと思います。

分かりづらいですが、土塁の案内がありました。結構、段々畑のように曲輪がある山城なので、ここが具体的に何の曲輪かまではよく分かりませんでした。

腰曲輪

腰曲輪の案内を発見!確かに土塁で囲まれた細長い曲輪が何となく分かります。

虎口

本城(東の城)に入るための門があった場所と思われます。虎口になっていて本城への防御の設備だったことがわかります。

堀切

堀切を発見!綺麗に残っていますね!!堀切を通って進んでいきます。

堀切を上から見ているのですが、画像だとわかりづらいかもしれないですね。

本城にそのまま行くと戻っちゃうので最大の堀切を見た後は戻りつつ右手の方へ進んでいきます。

木でわかりづらいですが、堀切がありますね!

堀切・竪堀

西の城側の一の曲輪、二の曲輪を分ける堀切です。

一の曲輪のテレビ中継所のある脇を抜けて「北の出城」まで行ってみたいと思います!

近いと思ったのですが、西の城から北の出城まで意外とアップダウンがあり、小さいながらも堀切を2、3超えて行く感じです。北の出城まで近いと思って走ってみたら意外ときつかったです。

物見台跡

テレビ中継所のある西の城まで戻ってきました。

堀切を下から眺められます。木が多くてわかりづらいですが、なかなか見応えあります!

V字谷

実際に見るとものすごい迫力です!一つ目の崖、二つ目の崖と案内が書かれており、言葉の通りものすごい深さと角度です。

二重堀切

二つ目の崖の案内です。向こうの岩肌を人が削って作ったとしたらものすごい技術だと思われます。ほぼ直角です。

西の城から本城に向かって歩いていきます。

三の曲輪

崖から戻る途中で少し土塁を登って三の曲輪を見学。

裏手から本城まで戻ってきました。まだ南の出城がありますが、離れているのと行き方がよくわからなかったので今回はここまでにします。

行きに道が整備されていたのでまだ城の入り口じゃないと思って撮影するのを忘れていたので戻りながら撮影。

なかなかきつい角度の坂を登っていきます。今は帰りなので下ってますが。

麓まで降りてきて久米城の登城完了です!!なかなかすごい山城なのでぜひ現地に行かれることをお勧めさせていただきます!

久米城情報

築 城不明(14世紀末〜15世紀初頭)
城 主小野崎氏(久米氏)、佐竹氏
住 所茨城県常陸太田市久米町
種 別山城
廃 城1602年
特 徴
入場料無料
営業時間
駐車場有り(無料)

久米城へのアクセス

久米城レビュー

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