松坂城(三重県)

松坂城の感想

蒲生氏郷のお城、松坂城へ行ってきました。蒲生氏郷は織田信長、豊臣秀吉の家臣として活躍した武将でこの松坂城のあとは会津若松城(黒川城)に92万石で加増転封となっています。
蒲生氏は近江蒲生郡発祥の家系で氏郷は近江の日野城を居城として、浅井、浅倉征伐で信長の家臣として活躍。秀吉の時代には賤ヶ岳の戦いや小牧・長久手の戦いなどに参戦しその功績で12万石でこの伊勢に移封となり、1588年にこの松坂城を築城しました。ちなみに松阪市にあるのに松坂城と坂の字を使うのは明治になるまでは松坂がこの地の地名だったので松坂城と書くそうです。

松坂城は天守閣などは現存しておらず、復元などもされていません。でもお城好きとしてはその方がいいと思ってます。復元されると耐震性などの関係で鉄筋にされたり、見栄えを狙って天守閣を当時とはちがう華美なものにされたりするものが多いからです。この松坂城は石垣を見て回るだけで十分に価値がありました!しかも今も発掘や修復をしてくれているようで、ブルーシートなどが裏門は目立ちましたが、保全に力を入れてくれているのがわかりこのような取り組みには感謝しかないですね!
先ほど石垣を見て回るだけで価値があるといいましたが、時代に応じて野面積みから打ち込み接ぎ、算木積みが使われており、しかも石垣のプロ集団(笑)穴太衆(あのうしゅう)が造ったと言われています。切り込み接ぎの現代的な石垣はないですが、戦国時代から江戸時代初期によく見られる教科書的な石垣の積み方が残るいいお城だと思いました。

松坂城画像ギャラリー

表門から入場して見ていきましょう!

表門の門跡の石垣がいい雰囲気です。野面積みと角の算木積みがエモいです。当時はかっこいい櫓門があったんだろうなと思いながら見ていました。

案内板に書かれている天守閣跡方面へ進んで行きます。図でみると遠見櫓跡の方へまずは向かいます。

遠見櫓と鐘櫓の間にあった助左衛門御門跡になります。かなり高さのある石垣でさらに当時は櫓があったと思うと相当迫力のある門だったと思われます。

松坂城は本丸が上段と下段と二つに分かれており、こちらは本丸下段になります。石垣で曲輪になっており当時はさらに壁が立っていたのだろうと思われます。

本丸上段に到着です!流石に広いです。

本丸ととなりにきたい丸という場所の間に一段高くなっている場所が天守閣跡になります。

天守閣跡から曲輪の上を歩いて櫓跡を巡って最後は松坂開府之碑から本丸下段を眺めた写真です。

石垣を見ながら本丸となりのきたい丸へ戻る方向へ歩いて行きます。

きたい丸に到着。きたい丸ってどういう意味なんでしょうか?画像ではわかりにくいですが本丸同様に広いです。曲輪に登れと言われているように階段があるのでこちらも曲輪上を歩いてみます。

右の方に見える山が阿坂城跡とのこと。阿坂城は北畠氏のお城でこちらも国指定史跡になっています。

歩ける曲輪を歩いて石垣などを撮影し月見櫓跡まできました。

裏門に向かって歩いていきます。ここは途中の中御門跡になります。野面積みだけど綺麗で立派な石垣です!

本居宣長旧宅(記念館)を通り過ぎて裏門へ。裏門は現在発掘調査中とのことでブルーシートだらけですが、このような取り組みがまた当時の松坂城を詳しく教えてくれることになるので城好きとしては嬉しい限りです。取り組まれている方々に感謝。
これで松坂城の訪問は以上になります。

この裏門の先に御城番屋敷がありますが、そちらは別の記事でご紹介させていただきます。

松坂城情報

築 城1588年
城 主蒲生氏
住 所三重県松阪市殿町
種 別平山城
廃 城1871年
特 徴国指定史跡
日本100名城※日本100名城スタンプは歴史民俗資料館および本居宣長記念館にて押せます。
入場料無料
歴史民俗資料館
大人 :150円 6〜18歳以下:70円
本居宣長記念館・旧宅
大人400円・大学生等300円・小人(小学4年から高校生)200円
営業時間歴史民俗資料館
9:00〜16:00
休館日:月曜日(祝日を除く)、祝日の翌日、年末年始(12月29日~1月3日)
本居宣長記念館・旧宅
9:00〜17:00(最終入館時間16:30)
休館日:月曜日(月曜日が祝日の場合は翌平日)・年末年始
駐車場有り(松阪市駐車場:無料)

松坂城へのアクセス

松坂城レビュー

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