小諸城(長野県)

小諸城の感想

JR小諸駅の目の前。というか線路で分断されてしまったお城、小諸城!厳密には千曲川側が断崖なので穴城でも無いのですが、日本唯一の穴城として紹介されているお城です。つまり小諸城は城下町よりも城が低いところにあるお城。かなり珍しいタイプのお城ですが、穴城の名称はこれは多分特徴を持たせようとした観光目的でつけた名前では無いかと思ってます。
ただ、厳密度合いは置いておいて、現代以上に目上の方は高いところへという意識がある時代に庶民よりも低い位置に城を造るってそれなりの理由がなければこうは造らないですね。
普通に大手門側から行くと気づかないですが、城の反対、千曲川を渡った対岸から見るとなぜ低いところに城を作ったのか分かるお城です。つまり千曲川の断崖を上手く利用して作られており、場内も尋常じゃない高さの堀で囲われているので、実際に守りとして使われたとしても落とされづらい城であったのではないかと推察できます。

小諸城画像ギャラリー

小諸城はお城好きなお父さんお母さんにぴったりのお城ですね。なぜか?動物園と遊園地が城跡に入っているところなので一人で遊ばせられない場合はお父さんかお母さんどちらかが子供を見ている必要がありますが、ある程度の大きくなった子供なら遊ばせている間にお城散策できます。しかも1回200円で乗れるのでリーズナブル。ただあまり大きな子供だとそもそも乗ることを嫌がられるかもしれないものが多いですが・・笑

今は三之門が大手門のように入り口になっていますが、大手門は小諸駅の線路挟んだ三之門の反対側にあります。地下通路で繋がっているので行き来は楽です。
ちなみに大手門、三之門は、国の重要文化財として登録されています。どちらも櫓門で現存しているのは珍しいのでぜひ良く見てください。当時の大工技術がわかる貴重な遺産です。
現存している櫓門は茨城県の土浦城にもあります。こちらは国の重要文化財ではありませんが県指定文化財になってます。機会があればぜひ。
個人的には三之門が現在の大手門のような感じになっていてこちらの方が趣があって好きです。線路がなければまた印象が違っていたかも知れないですね。三之門に書かれた「懐古園」はこの小諸城含めた公園全体の名称に現在はなっており、児童遊園地なども含めた総称です。ただ勝手な想像ですが、大手門は仙石秀久が作ったものらしいので、もしかしたら武田信玄の時代には三之門が大手門であったかもしれないですね。勝手な私見ですが・・

大手門!門の上に櫓のある櫓門です。

大手門の上には人が常駐できる場所が用意されていたとのこと。多少管理で修繕はされてきているものの、梁や門の上の常駐できるスペースの床板などは当時のものが現在でも使用されている。ただ隙間があって少し怖いのですが、それが湿気をコントロールすることで現在でも使用できているとのことをここを管理されているスタッフの方が説明してくれました。

綺麗な石垣に入り口からワクワクが止まらないです!

伝わりづらいですが、堀です。人のサイズをと比べていただければわかるかと思いますが、尋常じゃない堀の大きさしてます一見の価値あり!です。

石垣

石垣がとにかく綺麗。切込接(きりこみはぎ)のような断面の綺麗さはないですが、それでも綺麗な積み方されてます。

今は松が植えられて当時の雰囲気はないですが、馬場(馬の練習場)だったようです。

大手門の上の資料館(無料です)

この大手門上の施設ですが、床が当時のもので先ほども書きましたが隙間があって下が見えます。もし床が抜けたらと少し怖いです。

藤村記念館か武器庫か?なんの場所か忘れてしまいました。

千曲川を挟んだ千曲小学校近くから撮影。
電柱の向こうに見えている木の森が小諸城です。木々しか見えないですが・・・

小諸城情報

築 城1554年 ※起源は平安時代
城 主(小室氏)大井氏、武田氏(山本勘助)、滝川氏(道家氏)、依田氏、仙石氏、松平氏、青山氏、酒井氏、牧野氏等
住 所長野県小諸市
種 別平城(穴城)
廃 城明治時代(不明)
特 徴国指定重要文化財
日本100名城 ※日本100名城スタンプは懐古園事務所にて押せます
入場料共通券(懐古園内散策 動物園 藤村記念館 徴古館 小山敬三美術館 小諸義塾記念館) 
大人・ひとり 500円、中学生以下・ひとり 200円
散策券(懐古園内散策 動物園)※お城だけならこのチケットで見られます。
大人・ひとり 300円、中学生以下・ひとり 100円
営業時間9:00〜17:00 (動物園・遊園地 9:30〜16:30)

小諸城(こもろじょう)へのアクセス

小諸城周辺おすすめグルメ情報

今回ご紹介するのは小諸城から車で15分くらいのところにあります「やまへい小諸店」です。

建物も茅葺屋根で趣があり目立ちます!信州なのでもちろんお蕎麦が美味しいお店なのですが、私のおすすめは信州牛を使った「すき焼き重」です。ランチで私が訪問した時の価格ですが、これだけのセットで1,500円(税別)でした。しかも肉なんて少ないんだろうと思っていたらまさかのご飯が足りなくなるくらいお肉が入っていてびっくりしました!めっちゃコスパの良いランチをいただくことができました。ただHPのメニューには無かったのでいつもあるメニューなのかはわからないです。

味はご飯と一緒に食べても少し濃い味と感じました。なんとなく寒い地方に見られる濃い味付けなので人によって若干好みは分かれそうです。個人的にはもう少し薄い味の方が好み。
ただ、信州牛をこの価格で提供してくれていることに感謝!
その他の付け合わせも野沢菜の漬物やサラダ、汁物とお腹いっぱいになるセットでした。ごちそうさまでした。

やまへい小諸店へのアクセス

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